実存思想協会2025年3月春の研究会ポスター

 

2025年3月研究会 シンポジウムのご案内

東京大学 駒場キャンパス(11:00-17:30)

 

Ⅰじつぞんカフェ(11:00-12:30:18号館1階メディアラボ2)

 

テーマ:「“あらそい”とは?」

メインコーディネーター:金成祐人 氏

サブコーディネーター:本多慶輝 氏

※お昼の時間と重なるため軽食・飲み物の持ち込みが可能です。

 

Ⅱ 個人研究発表(13:00~14:35:18号館4階コラボレーションルーム1)

各発表25分・質疑20分

山本楓真 氏(神戸大学) 司会: 吉田敬介 氏(法政大学)  13:00-13:45

 「30年代M・ホルクハイマーにおける主体と言語の関係——実証主義批判の視座から——」

 

伊藤直樹 氏(法政大学) 司会: 齋藤智志 氏(杏林大学)  13:50-14:35

 「ディルタイ『実在性論文』における抵抗経験の媒介性について」

 

III シンポジウム(14:45~17:30:18号館4階コラボレーションルーム1

テーマ:「地政学と歴史哲学」(14:45-17:30)

於:東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム1

 

 提題者:田鍋良臣 氏(鳥取大学)

    「ハイデガーの独ソ戦」

 提題者:乗松亨平 氏(東京大学)

          「アレクサンドル・ドゥーギンのハイデガー論」

 提題者(司会兼任):長谷川晴生 氏(東京理科大学)

    「地政学はいかにしてハイデガーを必要とするのか」

 —企画趣旨—

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国際情勢を説明するものとして人口に膾炙しつつある「地政学」とは、地理的条件から国家のとるべき政策を導き出そうとする分野である。ドイツを中心とする大陸の地政学は、国家、文明、民族、人種といった単位を考察対象とする歴史哲学と密接に結びついて展開してきた。こうした「地政学と歴史哲学」の結合を示すのが、戦間期から戦時下にかけてのハイデガーの哲学である。本シンポジウムでは、その時期のハイデガーの政治的省察と、近年台頭しつつあるロシアの新ユーラシア主義と欧州の新右翼――いずれも自身の主要な先駆者はハイデガーだと唱えている――の双方に焦点を当て、地政学、歴史哲学、そして実存思想の連関を明らかにすることを試みたい。ハイデガー『黒ノート』の研究を進めている田鍋良臣氏(鳥取大学)と、現代ロシア文学・思想研究を専門とする乗松亨平氏(東京大学)を提題者に招き、司会の長谷川晴生氏(東京理科大学)も、ドイツ思想研究の角度から提題を行なう。